共働き世帯にとって、子どもが病気の時の対応は大きな課題の一つです。
特に、複数の子どもがいる場合は、連鎖的に病気になってしまい、長期間休まなくてはいけないという状況に陥ったことがある方もいるでしょう。
この記事では共働きで子どもが病気になった時、どう対処すればいいのかについてまとめました。

子どもの病気に関して共働き世帯が直面する悩み
子どもは低年齢であればあるほど、ウイルスへの抵抗が弱いこともあり、体調を崩しがちです。
責任感が強い方は特に、「また今日も仕事を休まなくちゃいけなくなった。会社のみんなに申し訳ない」という気持ちに苛まれてしまうでしょう。
また、共働き世帯にとっては【子どもが体調を崩した時、どちらが休むのか】という点も課題に挙げられます。
共働き世帯が、子どもの病気に関して直面する悩みについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ママじゃなきゃだめ?「ママが休む」世帯は6割
日本病児保育協会の調査によると、「子どもが体調を崩した時に休むのはママである」と答えた世帯が6割にも上りました。
(引用:一般社団法人 日本病児保育協会:https://sickchild-care.jp/press/8924/)
このように、父親も母親も同じように働いているにもかかわらず、子どもが病気になったら母親が休む家庭が多い傾向にあります。
「男性が子どものことで休むことに会社側が理解を示さないため、父親は休みにくい」
「子どもが「ママがいい」と言うから」
「母親優先に保育園から呼び出しの電話がある」
など、理由は様々ですが、女性のほうが仕事を犠牲にするケースが多く、その分母親のほうが育児への負担が大きくのしかかっているといえそうです。

「育児と仕事を両立することは難しい」と感じるママ多数
前項にもあったように、子どもが病気になったら母親が仕事を休む家庭が多い傾向にあります。
いくら子どもの病気といっても「お休みをください」と会社に伝えるのは、勇気が必要ですよね。
「子どものことを大切にしたいけど、生活のために仕事もしなくちゃ」「子どもが病気になった時に頻繁に休むのは会社に申し訳ない」と悩む女性も多いでしょう。
仕事と育児の両立を限界に感じた結果、子どもが小さいうちは母親が家庭に入るという決断を下す家庭も少なくないようです。
感染症に分類される病気を発症した時の会社への対応
シーズン毎に流行る感染症。まさかうちの子が…と思っていても、かかってしまうことはありますよね。
そんな時、「子どもが感染症にかかっている時は、念のために私も夫も仕事を休んだほうがいいのかな」と悩んだ経験があるご家庭は多いのではないでしょうか。
会社ごとに感染症への対応が異なるため、子どもが体調を崩した時は出勤していいのか、休んだほうがいいのか迷う共働き世帯は多いようです。
子どもが病気になったときの対処法
では、子どもが実際に病気になった時、共働き世帯はどう対処すべきなのでしょうか。
共働き世帯ができる対処法についていくつか紹介します。
子の看護休暇を利用する
就学前の子を養育する人に与えられる「子の看護休暇」。会社によって、有給・無給と制度は異なりますが、社員が気軽に取得できるよう、企業側は規則等で制定しなくてはいけない決まりとなっています。
就学前の子どもがいる共働き世帯は、積極的に子の看護休暇を取得しましょう。
子の看護休暇は、子1人につき年間5日、2人以上の子がいる場合は10日以上取得できると定められています。
契約社員やパートなど有期雇用者であっても取得可能です。
ただし、入社から6ヶ月未満、週所定就労日2日以下、日雇い労働者は対象外となるため注意が必要です。
病児保育の活用
地域によっては、病児保育を行っている保育園があります。
身近に頼れる人がいないという場合は、病児保育の活用を検討してみましょう。
利用料金は発生しますが、看護師資格を持つ方が働いているため、安心して子どもを預けられます。
また、子どもの1日の様子を記録し、お迎え時に報告してくれるなど手厚くサポートしてくれます。
ただし、病状によっては預けられないこともあるため、お願いする際は、細かく症状を伝えたほうがいいでしょう。
ファミリーサポートを活用する
地域の方がベビーシッターのような役割を果たしてくれる「ファミリーサポート」制度。
数時間・1日など、預ける時間も自由に選べるため、様々なシーンで活用できます。
子どもが病気の時、どうしても仕事が休めない時は、ファミリーサポートの活用もおすすめです。
ファミリーサポートは、体調不良で保育園や学校からの急なお呼び出しがあった時、子どもをお迎えに行ってくれたり、病気で登園・登校できない子どもを自宅で診てくれます。
仕事をしていると、状況によっては抜け出せないこともあるため、保育園や学校からのお迎えに対応してくれるというはかなり心強いですよね!

まとめ
共働き世帯にとって、子どもの病気は悩みの種の一つです。
「子どもが大きくなるまで、私が仕事をセーブしなきゃいけないのかな」と悩む女性は多いでしょう。
しかし、今はファミリーサポートや病児保育など、頼れるサービスが増えています。ご自身のキャリア・子育てどちらも充実させるためにも、ご主人の協力を得ながら、子育て支援サービスを活用してみてはいかがでしょうか。
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