生理のたびに起きる心身の不調「生理痛」。
中には、激しい痛みにより動くことさえままならないという方もいます。
症状の現れ方が、人によって異なる生理痛は、どのようなことが原因で起きるのでしょうか。この記事では、生理痛のメカニズムについて紹介します。
- 生理痛はなぜ起きるの?
- 生理痛になったらどのような症状が現れるの?
という悩みを持つ女性は、ぜひ参考にしてみてください。

生理痛はなぜ起きる?
生理痛の症状には個人差がありますが、そもそもなぜ生理痛がある人とない人がいるのでしょうか。
生理痛が起きる原因として、次の3つが挙げられます。
- 原因1.ストレス
- 原因2.プロスタグランジンの過剰分泌
- 原因3.子宮内膜症など病気のサイン
それでは、それぞれの理由について詳しくみていきましょう。
原因1.ストレス
生理痛がひどくなるのは、ストレスも原因のひとつとして挙げられます。
「昔はそうでもなかったけど、急に生理痛がひどくなった」という方は、ストレス改善を心がけてみましょう。
ストレスがたまると自立神経が乱れ、血流を悪くしてしまいます。
血液循環が悪くなると、体が冷えてしまい、痛みのもととなる「プロスタグランジン」が子宮内膜から排出されにくくなります。
それが、生理痛の原因となってしまうのです。
ストレスが溜まっていると自覚している方は、適度な運動を始めるなど、楽しく続けられるストレス解消法を探してみることをおすすめします。
原因2.プロスタグランジンの過剰分泌
生理痛の痛みの根源ともいえる「プロスタグランジン」は、痛みを発症させる原因物質として知られる生理活性物質です。
「プロスタグランジン」というワードを初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。
プロスタグランジンが過剰に分泌されることによって、生理痛が起きてしまいます。さらに、プロスタグランジンは腹部だけではなく、頭痛や歯痛も引き起こすと言われています。
生理になったら、腹部だけではなく頭痛も起きるという方は、プロスタグランジンの過剰分泌が起きているのかもしれません。
原因3.子宮内膜症など病気のサイン
生理痛の痛みは、子宮内膜症など病気のサインである場合もあります。
「生理のときも腹部が痛くなるけど、生理以外でも痛くなることがある」という方は、なんらかの病気のサインであることを疑ったほうがいいかもしれません。すぐに婦人科で検診を受けましょう。
次のような病気が考えられます。
- 子宮内膜症
- クラミジアなどによる骨盤の炎症
- 子宮筋腫
- 子宮奇形
- 卵巣のうしゅ
婦人科を受診する際、医師に細かく症状を伝えられるよう、日頃からどのような症状が起きるのかメモに残しておくことをおすすめします。

生理痛の主な症状
「生理痛」と聞くと、一般的に腹痛を想像してしまいますが、「生理痛」は腹痛だけを指すものではありません。
その他にもさまざまな症状があります。生理痛の主な症状についてまとめてみました。
頭痛
生理痛の一種として「月経関連片頭痛」と呼ばれる症状があります。
生理が始まる2〜3日前から始まる症状で、ズキンズキンと響く強い症状が特徴的です。また、左右に頭を動かすと痛みが強くなるという方もいます。
卵胞ホルモンであるエストロゲンが作用し頭痛を引き起こしていると考えられていますが、現時点ではまだ詳しい症状についてはわかっていません。
痛みが強い場合は、無理することなく横になるなどして休むようにしましょう。
吐き気・下痢などの消化器の不調
「生理になると吐き気がする」「生理になるとなぜかお腹が緩くなる」という女性も多いようです。
実は、吐き気や下痢など消化器の不調も生理痛の一種と言われています。
では、なぜ生理になると消化の不調が起こるのでしょうか。
それは、生理痛の根源ともいえる「プロスタグランジン」が大きく影響しています。プロスタグランジンは、痛みを引き起こすだけではなく、胃腸の働きにも悪影響を及ぼすのです。
生理期間中に消化器の不調を感じた場合は、胃腸に優しい食事を心がけることをおすすめします。
歯痛
実は、歯痛も生理痛の一種と言われています。生理痛の痛みの中に歯痛が含まれるということを知っている女性は少ないのではないでしょうか。
「なぜか生理になると歯が痛くなる」という方は、虫歯ではなく、生理痛である可能性が高いです。
ご自身の生理痛の症状を把握するためにも、歯が痛くなりだした時期、歯の痛みがなくなった時期をメモに残しておくことをおすすめします。
腰痛
生理期間中、立てないほどの腰痛に悩む女性も少なくはありません。中には、腹痛と腰痛が同時に襲ってくるという女性もいるのではないでしょうか。
これも痛みの根源となる「プロスタグランジン」の仕業です。プロスタグランジンが経血を子宮から排出しようとした結果、血管が収縮され、腰痛が起きてします。
また、腰痛も腹痛同様、冷えも影響すると言われています。
体が冷えないように腰回りを温める服装を心がけ、自分に適したストレス解消法を見つけることで、痛みが改善するかもしれません。
Kibiハーブティで生理痛を優しくサポートしてください。



生理痛の痛みが続く場合は婦人科の受診を
生理痛の痛みは主に「プロスタグランジン」というホルモンが作用しています。プロスタグランジンの作用を強めないためには、ストレスをためないことや、体を冷やさないことが効果的です。
生理痛の痛みを緩和するためにも「適度な運動など、自身に合ったストレス解消法を見つける」「体を冷やさないようにする」など、小さなことから始めてみてはいかがでしょうか。
しかし、生理痛は婦人科系の病気のサインであるケースもあります。あまりにも生理痛がひどく、痛みが続くようであれば、婦人科を受診したほうがいいでしょう。
コメント