「DINKs(ディンクス)」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
Dinksは、新たなライフスタイルとして注目されています。この記事では、Dinksの定義、Dinksから考えるニューノーマルなライフスタイルについて説明していきます。
「Dinksってワードは聞いたことがあるけど、どういう意味?」と疑問に思っていた方は、ぜひ参考にしてみてください。

DINKsとは
一昔前までは、結婚して、子どもが生まれるというライフスタイルの流れが一般的でした。
しかし、女性の社会活躍推進が進む現代では、出産や育児はたやすいものではありません。ご近所や両親の力を借りながら子育てができるという恵まれた環境に置かれている方ばかりではありませんよね。
また、男女ともに価値観も多様化してきています。
そこで、近年注目されているのが「Dinks(ディンクス)」という新しいライフスタイルです。
「Dinks」はどのようなライフスタイルを指すのでしょうか。まずは、Dinksの定義やメリットについて説明していきます。
あえて子どもを作らない夫婦の形
「Dinks」とは、あえて子どもを作らない共働き夫婦の形のことを指します。
次のような理由によりDinksを選ぶ夫婦が増えています。
- キャリア形成に力を入れたい
- 自由な時間を減らしたくない
- 子どもと接するのが怖い
- 誰かの親になるというプレッシャーを感じたくない
- 少しでも経済的に豊かに生活していきたい
「結婚した夫婦には子どもがいて当然」というライフスタイルに縛られず、自分たちの時間を大切にしたいと考える夫婦がDinksを選択する傾向にあります。
配偶者がDinksを望み選択した場合も
夫婦によってDinksを選んだ理由はさまざまですが、中には「配偶者が子どもを望まないためDinksを選んだ」というパターンもあります。
男女が平等に社会で活躍している現代だからこそ、生まれた夫婦の形といっても過言ではないかもしれません。
「子どもがいる=幸せ」という固定概念に縛られず、夫婦2人で幸せを作り上げる新しいライフスタイルの一つといえるでしょう。

DINKsから考えるニューノーマルなライフスタイル
結婚後、Dinksを選んだ夫婦はどのようなライフスタイルを送っているのか気になりますよね。
新しい夫婦の形であるDinksから考えるニューノーマルなライフスタイルについて解説していきます。
養育費がかからないため自己投資ができる
人生100年時代と言われていますが、人が働く時間は限られています。当然、収入が入ってくる期間も限られてくるのですが、子育て期間中は経済的余裕がなく、自分が思ったようにお金が使えない夫婦がほとんどかと思います。
子育てが終わった頃には、老後資金を貯めないといけないという方も少なくはないでしょう。
しかし、あえて子どもを作らないDinksを選択した夫婦は、養育費が発生しない分、経済的に余裕が生まれます。
経済的に余裕がある分、存分に自己投資もできるという魅力がDinksにはあります。
自分1人の時間確保ができる
働きながら子育てをしていると、1人の時間を確保することが難しくなります。
ようやく子育てが終わったと思ったら、介護が待っていたりと、「そう言えば、結婚してから1人の時間ってあまり取れていないな…」と感じている方も多いようです。
Dinksを選択した夫婦は、親が元気なうちは自分1人の時間を確保できます。結婚後、独身時代の趣味も継続して楽しめるでしょう。
配偶者がいても、おのおの好きなことができるという点はDinksの最大の魅力といえそうです。
生活サイクルが別でも支障がでない場合も
子育てをしていると、家族との生活サイクルが同じほうが何かと都合がよいケースが多いです。
例えば、配偶者の夜勤が続くと、残されたほうが子育ても家事もしなくてはいけなくなりますよね。
仕事をしながら、1人で家事も育児もとなると、精神面だけではなく身体的にも大きな負担となり、夫婦間がギクシャクしてしまいます。
しかし、子どもをあえて作らない場合、生活サイクルが別でもそこまで支障がないという場合もあります。
家事に関しても自分のことは自分でしたらいいため、どちらかに負担がのしかかるということを避けられるでしょう。
「結婚後も自分の生活サイクルを崩したくない」という方にとっては、Dinksは最良の夫婦の形といえそうです。

まとめ
一昔前までは結婚をするとすぐに周囲から「子どもはまだなの?」と言われる時代でした。「結婚している=子どもがいる」という固定概念を持つ人が多かったからでしょう。
しかし、価値観が多様化しているだけではなく、女性の社会的地位も変化した現代では、子どもがいる夫婦の形を必ずしも幸せだと感じている方ばかりではありません。
「あえて子どもを作らない」という選択をし、「Dinks(ディンクス)」という新たなライフスタイルを楽しむ夫婦は増えています。
Dinksは「いつかは結婚したいと思っているけど、結婚したら時間面だけではなく経済面でも縛られそう」と不安に思っている方にとっては、最良の夫婦の形といえそうです。
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