
生きていく上でやらなくてはいけない家のこと。女性の社会進出が増えたとはいえ、その負担の多くはいまだ女性にのしかかっています。
しかも家事をやっても賃金が出るわけではなく、毎日誰かに感謝されることも少ないもの。そんな家事は、たとえ仕事をしていない専業主婦であっても、ときにやる気が出ないこともあるでしょう。今日は、家事に対するやる気がおきない原因と、その具体的な対処法について紹介します。
家事のやる気がおきない、その原因とは

今日はなにもしたくない!家事に対してそうイライラしたことがある人も多いのではないでしょうか。家事のやる気がおきない原因は、主に次のようなことが考えられます。
- 毎日毎日同じことの繰り返しで嫌になる
- 体が疲れている
- 褒められることもなくモチベーションが上がらない
- 専業主婦の場合、メリハリがないのでやる気がおきない
このように、家事をやりたくないと感じる理由はさまざまです。なかでも専業主婦は1日家のことに向き合わなくてはならず、これが終わっても次の家事が待つ、といったように終わりが見えません。生活にメリハリがないため、家事に対してやる気がおきなくなってしまうのです。
やって当たり前といわれる家事はモチベーションが下がる

女性の社会進出が進んでいる現代にもかかわらず、男女における家事分担がうまく進んでいないのも問題です。相変わらず家事の負担は女性に重くのしかかっており、「家事なんてやって当たり前」という空気がいまだ社会には色濃く残っています。
また、働くとそれに見合った賃金がもらえるのに対し、家事はどれだけ頑張っても報酬は発生しません。一緒に暮らしている家族から「毎日家事をしてくれてありがとう」と言われることも少ないため、どうしてもやる気を失ってしまうのです。
家事のやる気を起こす6つの対策方法

それでも、毎日の生活を快適に送るためには、家事をこなす必要があります。「今日はどうしても家事のやる気が起きない」そんなときでも、次のような行動を起こせば意外とやる気を引き出せるかもしれません。
その1、まずは体を動かしてみる
家事のやる気が起きないのは、気持ちが家事を拒否しているから。それならば、まずは気持ちを無視して、とにかく体を動かしてみましょう。
たとえば、下に落ちている物を1つだけ拾ってみる。すると、その近辺に落ちていた物も気になりはじめ、そのうち部屋中を片付けるようになります。よく「部屋の片づけをし始めたら止まらなくなった」というケースがありますが、これは体を動かすことで気持ちにもやる気が起きる現象です。頭で何かを考えるのではなく、無心で作業を進めることが、家事のやる気を引き出すきっかけにもなります。
その2、TODOリストでやることを明確化させる
人は、やることを明確化させるだけで、やる気が起きることも多いです。家事はやるべきことが頭でわかっているので、紙に書き出すことは少ないでしょう。しかしそこをあえて紙にTODOリストとして書き出すことにより、やるべきことが明確化され、家事をする気になれるかもしれません。たとえば、紙に「掃除、洗濯、靴を洗う」といったことをメモします。そして、それらを終えたあとにチェックをつければ、「今日はこれだけしっかりと家事ができた」という満足感にもつながります。まずはやるべきことをメモにし、それを実践していくのがおススメです。
その3、タイマーを使うといったゲーム感覚もおススメ
家事は、やる気がないとダラダラ作業をしてしまい、結果的により多くの時間を使うこともあるでしょう。そうした事態を避けるため、あらかじめ家事に時間を決めることもおススメです。
たとえば「汚れたキッチンを1分以内に洗う」として、1分間タイマーをセットします。1分という短い時間にどの程度片付けができるのか、実践するとドキドキして、いつもよりスピードアップします。
この方法は、なかなか手伝いをしてくれない子どもに対しても有効です。家族みんなで「3分以内に○○をする」と目標を決めタイマーをセットし、ゲーム感覚で家事をするのも楽しいでしょう。
その4、スマホの電源をオフにする
家事をやりたくないとき、ついスマホに手が伸びていないでしょうか?家事をやる時間があったら、SNSをチェックしたり、スマホゲームをしたい。そう考える人も少なくはありません。
そこで、家事の時間になったら、あえてスマホの電源を切る方法もあります。これにより、いまは家事に集中する時間だとして気持ちにスイッチが入り、家事に集中できるかもしれません。
その5、自分にご褒美を与える
家事は報酬の発生しない労働です。それゆえにやる気が無くなってしまう人は多いです。ならば、自分で家事を終えたらご褒美をあげる方法もあります。
たとえば、料理を終えたらチョコを1つ食べてよいことにする。また、20時までにすべての家事を終えたら、その後の時間は自由時間にするなど、自分自身に報酬を与えるのです。
報酬は、毎日続けられるよう簡単なものにした方がよいでしょう。また、リスト化した家事を1週間継続できたら千円が私物化できるなど、自分自身へお小遣いを導入するのもおススメです。
その6、思い切って休む
家事のやる気が出ないときは、心身ともに疲れている証かもしれません。仕事の場合、土日は休みといったルールがありますが、家事の場合、365日休む暇がありません。
このところしっかり休んでいないと感じる人は、思い切ってすべての家事を放り出すことが大切です。仕事に長期休暇があるように、家事だってたまには休む必要があります。
丸1日何も家事をしないだけで気持ちや体はリセットされ、次の日からはやる気が出ることにもつながるでしょう。
たまには家事を休んでうまく気持ちを切り替えよう
家事は毎日やることがあり、終わりが見えない労働です。とくに家にいることが多い専業主婦の場合、やるべきことが多すぎて、家事に対してやる気が起きないことも多いです。
そんなときは今日紹介した方法を参考にして、まずは体を動かしたり、やることをリスト化したりして、家事のやる気を引き出していきましょう。また、たまには思い切って家事をやめ、好きなことに没頭することも大切です。
長い人生において、家事は生涯にわたる労働です。自分自身にオンとオフのメリハリをつけ、上手に家事と付き合っていきましょう。
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